コーヒーにミルクと砂糖を入れないと飲めない、そういう方は多いですよね。でもミルクと一言で言っても、3つのどれかによって大きく味が異なります。そこで、今回はミルクの違いについてまとめてみましょう。
ミルクの違いを確かめよう
今回調べるのは、コーヒーフレッシュ、生クリーム、牛乳の3つです。
調査は公平コーヒーフレッシュの入れ物を使用して同じ量を入れています。
(左からコーヒーフレッシュ、生クリーム、牛乳)
思った以上にハッキリ分かれてびっくりですが、生クリームを決して多く入れたわけではありません。少なくともコーヒーフレッシュの容器以上に入れていません。
ここで気になるのは2点。左のコーヒーフレッシュが二層にきれいに分かれた事、生クリームがとてもきれいに混ざった事です。以下詳しく見て行きましょう。
コーヒーフレッシュは油の一種
コーヒーフレッシュ、コーヒーをレストランなどで注文すると必ずコーヒーフレッシュが出てきますが、これは実は油です。右はコーヒーフレッシュの成分表ですが、名称は植物性油脂クリーミング食品です。原材料名の一番最初に植物油脂とあります。そもそも乳製品を常温保存は出来ませんから、その点でも生クリーム等とは異なる事が分かります。
味ですが、コーヒーが極めてまったりするのですが、3つのミルクの中で最もコーヒーの風味が損なわれるのがコーヒーフレッシュでした。コーヒー専門店でコーヒーフレッシュが出てくるお店があるとすれば、コーヒーの味にこだわりがない事を公言しているようなものだと思います。
生クリームはコーヒーの風味がそのまま
生クリームは当然ですが要冷蔵。極めて混ざりが良く、分離もしませんでした。
味ですが、コーヒーの風味が3つのミルクの中で最も残るのが生クリームでした。苦味や酸味、香りも感じられるものでした。
牛乳はカフェオレに
コーヒーの風味は失われませんが、生クリームほど残るものではありません。
コーヒーが苦手な方はやはり牛乳が一番ですね。
成分比較
それぞれを5mlに換算した比較表
項目 | フレッシュ | 生クリーム | 牛乳 |
---|---|---|---|
エネルギー | 6.4kcal | 22.1kcal | 3.4kcal |
炭水化物 | 0.3g | 0.14g | 0.25g |
タンパク質 | 0.4g | 0.09g | 0.17g |
脂質 | 0.4g | 2.35g | 0.2g |
ナトリウム | 10ml | 1.15ml | 5.66ml |
外食をしてコーヒーを頼んでも、クリーマーでミルクが出てくるお店は意外と少ないですよね。
コーヒーフレッシュが出てくる時は、とりあえずコーヒー風味であれば良いと考えているお店になるでしょうから、もし喫茶店に関わる方がこの記事を見られた場合はぜひ一度飲み比べてみてください。
飲み比べて初めて分かりましたが、コーヒーの味を大きく変えてしまうコーヒーフレッシュ。手軽さによって失われるものは結構大きいのだと感じました。
ちなみに管理人豆コミは、牛乳が好きです。
コーヒーフレッシュは体に悪いか
最近コーヒーフレッシュは油だから体に悪い、という風潮が強まっています。脂質の面では生クリームのほうが含有量が多いわけですから、油=悪い という構図で言えば生クリームのほうが望ましくないという事になってしまいます。
問題となるのは油の鮮度です。体に悪い油というのは鮮度が悪いもの、つまり酸化した油の場合です。酸化=腐る事 と思って下さい。
生クリームの場合、消費期限が2週間ほど。低温保存なので消費期限まではほとんど酸化しません。
一方でコーヒーフレッシュは2ヶ月です。油は開封後1~2ヶ月で酸化しますから、コーヒーフレッシュも期限内に使いきれば体への影響はほとんど無い事になります。
ただ問題なのは、コーヒーフレッシュ個々には消費期限など書かれていない事がほとんどですから、袋から出してしまう場合、酸化しきった油を使ってしまう危険性があります。特にレストランなどは流行っているお店に思えない場合は、コーヒーフレッシュは使用しないほうがいいでしょう。
酸化した油は何が悪いのか
ちょっと消費期限が切れてしまった酸化しはじめのコーヒーフレッシュを使っても、即座に食中毒やお腹を壊すという事にはならないでしょう。(あまりに古く分離しきっていたり、匂いが変であれば使用しないでください)
ただし、酸化した油は老化の原因、肌荒れ、アルツハイマーやガンの危険性が指摘されていますから、そういった意味でもコーヒーフレッシュのフレッシュな期間の管理は徹底したほうがいいのです。
コーヒーは嗜好品。コーヒーフレッシュのほうが好きな方もいらっしゃるでしょう。私は牛乳派ですが、生クリーム派も多いと思います。
今回飲み比べてそれぞれに味が異なる事が確認できた事は非常に大きな発見でした。ぜひ自分にあったミルクを選んでみてください。
消費期限はしっかりと守って、美味しく体に良いものを愉しんで頂ければ幸いです。
コメント
コーヒーフレッシュの毒性について誤解があるようです。
コーヒーフレッシュの毒性問題は水素を使って植物油を固形化して作るトランス脂肪酸の類が海外では毒物として規制されています。
日本では規制されていないため近年問題視されています。
マーガリン、ショートニング等も同じです。
パンなどには大量のショートニングが使われていますので、
国内では流通するパン類全体に使用されていると言えます。
原材料がかからず安く作れるトランス脂肪酸は自然界には殆ど存在せず、
腐りにくく虫なども近づかないそうです。
成分表では解らないかもしれませんが、植物油が使われかつ乳化、固形化している食品は避けた方が良いようです。
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